護国寺では8月の盆参りが終わりました。
今年の高知はよさこい祭りに合わせたかのように11日頃から気温がぐっと上がり、特に13日は日曜日ということもあって件数も多く、タイトなスケジュールでしたが何とか無事に日程を終えました。
というわけで、昨日の17日は我が家の子どもたちのリクエストを叶えるため、イオンモール高知で催されているお化け屋敷へ行ってきました。
2Fにある普段はテナントが入っていない平面のホールが竹林霊園というお化け屋敷になっていました。
「竹林霊園というネーミングの発想はまさか竹林精舎からじゃあるまいか?、いやいや竹林霊園なんて名前の霊園は現実にはあまり存在しなさそうだからだろうか・・・?」
などと、ひとり頭の中でツッコミを入れながら、さっき映画館で観終わったミニオンズの余韻がまだ抜けていない我が子をあやします。
案内書きには恐怖度選択型お化け屋敷と銘打たれ、幼児から高校生まで楽しめる(怖がれる?)工夫がされていました。
甘い、普通、コワい、と裏メニューの激コワの4段階あったのですが、ポスターの雰囲気が今どきの絵本にあるようなカワイイ妖怪のイラストが載っていたことから推測して、
「まぁ、4歳3歳のうちの子どもたちでも〈コワい〉で丁度良いだろう・・・。」
と私は判断したのですが、これが5分後には失敗となってしまうのでした。(笑)
あまり詳しく書くとネタバレになるので簡単に言いますが、要はプロの幽霊さんが居らしたのです。(笑)
子ども達は出会いの瞬間に絶叫、そして号泣。
私と嫁さんはそれぞれ2人の子供達を抱っこして、幽霊さんへのリアクションは二の次で子どもたちへのフォローに終始アタフタ、冷や汗を流したのでした。(笑)
まぁ、一応想定はしていましたので、
「もし幽霊がいても、それは本当の幽霊じゃないからね。幼稚園の劇と一緒で一生懸命怖いお化粧をして〈幽霊の役〉をやっているお姉さんなんやからね。いいね!?」(笑)
なんて事前に言い聞かせてはいましたが、やはり子どもたちには少し早すぎたようです。
お化け屋敷を出てからもすぐに、
・さっき出会った幽霊やお化けが作り込まれた役であること
・そしてそれがとても上手な怖い演技であったこと
を、もう一度確認させ、子どもたちの内部表現の書き換えをしておきました。(笑)
しかし、やはりお化け屋敷には、子ども本人が行きたいと言っても幼児の間は連れて行かないほうがいいのだと思いました。
思うに、お化け屋敷も『ごっこ遊び』の延長です。しかし、幼児にはプロの幽霊さんの『見せびらかし』のインパクトが強すぎて、まだ『ごっこ遊び』を楽しめないのでしょう。
(『ごっこ遊び』は、大人の世界でもあらゆるエンターテイメントの思考原理に組み込まれていて、無意識のメタ構造を持つ、人間に生来から備わった機能です。)
ついでに述べておくと、実は私には世間一般で言われるところの霊感もありませんし、幽霊も信じていません。
実は以前の私は、幽霊がいるのかいないのかの話題に大変興味がありました。その興味は霊感を持っている人が引いてしまうほどの入れ込みようでした。(笑)
しかし、これは私の偏見も入っているかもしれませんが、霊感のある人に限って突き詰めた思考をする人が少なく、対照実験的な思考や心霊現象的なものの再現性を高めようとする気もあまりない傾向にあるのではないでしょうか?
そして今の私は、幽霊がいてもいなくてもどちらでも良いと思っています。
その理由は、何も幽霊やお化けに興味を持つまでもなく、根本的な自我という問題に於いてさえ、確かなものは何一つ無いのです。
私が言えることは、確かであろうとする自らの意志を信じることだけなのです。
その『信』があって世界は現前し、私も存在し、幽霊やお化けはいるかもいないかも・・・?