大瀧山の調査 その1

田んぼが緑に色づいてきた、5月21日。土曜日ですが、法事の予定がなかったので大先輩の行者さんと二人で大瀧山の調査をしてきました。

前々から果たしたかった調査なのですが、ごく基本的な『距離』についての測定を未だしておりませんでした。
総合運動公園の方からの登山道の距離は1400m程らしいのですが、今回の調査によって護国寺から頂上までは950mであるということが判明しました。
(実際に300mのナイロンロープを使ってのラディカルな実測です(笑)。ちなみにグーグルアースでパスの定規ツールを使用した測定でも同じ950mでした。)
やはり体感する時間も、護国寺からの方が圧倒的に近いです。

そして今回の大きな収穫は、全部の石仏の数と位置関係を把握できたことです!

その石仏の数、なんと合計32体!
そして現在は紛失していて台座だけの箇所は1つ、さらにおそらくかつてはあったと思われる箇所は3つ程。
これらの数を合計した時、敢えて早合点を犯すならば36童子が思い起こされますが、現に祀られている32体の中には○○善神と彫られたものも多く、どのような発願で為されたのかは、まだまだ謎が残ります。
次回は苔を綺麗に取り除き、刻まれた文字を全て拾っていくつもりです。

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本来ならすぐ取るべき蔦草なのですが・・・(綺麗に傘をさしているようで・・・)

 

頂上の少し手前、傾いた岩壁の横を通る道にザイルを渡しました。20160521_021408636_iOS

下の洞くつの奥も、久しぶりに攻めてみました。20160521_070605342_iOS

深淵をみつめるとき、深淵もまたこちらをみつめているのだ・・・。

勿論ニーチェを読んだからではなくてアビスを観たからなのですが、洞くつの奥で上の言葉が頭を過りました。画像は、下の洞くつ(山姥の洞くつとも言われる?)の奥です。入り口から12m位斜め下に進むと行き止まりに見えますが、そこから上に登りさらに奥へ進めます。(ちなみに下も少し進めますが3m程で行き止まりです。)
画像は上に登ってさらに2m程進んだところ。強烈なレイキ(二重の意味で)が深淵から放たれています・・・。
ちなみにこのクレパスのような空間、わたしでもギリギリ通れそうです・・・、通れそうですが・・・、いろんな意味で怖いので挑戦される方はくれぐれも自己責任で、且つ重装備&事前連絡mustでお願いします。

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ここがその洞くつの入り口です。生態系トラスト協会の保護区にもなっています。

調査を終えて、改めて石仏の多さにびっくりしました。
また施主の方の名前も刻まれてあり、たいがいは地元の加茂村なのですが、なかには何十キロも離れた村の名が刻まれていたりもします。

今年中には散策マップを作りたいです。

帰りに、100mおきに建てた仮の竹に目印の紐をかけました。
以下『とっくり結び』のおさらいです。20160521_075352862_iOS

右手からきた方を下にして輪っかを作り

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さらにもうひとつ輪っかをつくり、最初の輪っかの上にスライドして重ねる

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輪っかの中に竹を入れて、両側の紐を引っ張る

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完成

 


taichi
「信念が事実を創り出す」をモットーに、現代に生きた仏教を模索していきます。

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