施餓鬼棚のいろいろ

施餓鬼棚は、別名が水棚・盆棚・精霊棚とも呼ばれ、要するに餓鬼霊にささやかなお供え物を施す為の棚です。

先代住職の話によると、お盆に各ご家庭に帰ってこられる故人様の後ろを、どこにも帰るお家のない無縁の彷徨える霊たちが、人恋しさからか帰る当てのある故人様の後ろに付いてやってくるという言い伝えがあるそうです。

そして、その餓鬼霊たちは、全く縁もゆかりもないお家に留まり、そこで少々の迷惑をかけるのだとか・・・。
その為、お家の中まで餓鬼霊が入ってこないように、家の外でお供え物を置く棚をこしらえたのが始まりとされています。

護国寺域内の地域では、棚の内部を左右に仕切るタイプが多く、左側に餓鬼霊のためのお供え、そして右側には左と全く同じものを故人様へのひとまずのお供えとして置くことが多いようです。
左右対称にする理由は、餓鬼霊が故人様のお供えを妬むことがないようにとの配慮からきているそうです。

きっと大昔は行き倒れの人々も多かったことでしょう。そんな縁もゆかりもない人々までにも、何かしら供養の施しをしてあげようとする古からのおおらかな風習も、近年は次第に影を潜めています・・・。


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「信念が事実を創り出す」をモットーに、現代に生きた仏教を模索していきます。

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