昨日は日高村観光ガイド研修会に参加してきました。
各参加者が村内の目玉となる場所・物・人を挙げていき、それらをどのような切り口でアピールすべきかを講師の方の指導のもと皆で考えました。
私はまだガイドの経験はないのですが、近年産業振興課からも大瀧山に興味を持っていただいているご縁で、この先お手伝いさせてもらうことになるかもということで研修に参加してきました。
現在の日高村は、特産品であるシュガートマトのブランド力をより推し進めて、日高産トマトをソースとして使用したオムライスを観光の目玉にしています。そのオムライスとは日高村内に点在する11店舗の飲食店がそれぞれ趣向を違えたオリジナルなものです。
そしてそれらの店舗はスタンプラリーという線で結ばれ、お客さんに村内をあっちこっちしてもらうオムライス街道というコンセプトが成功し、結果、村の知名度は上がり道の駅への来場者数も延びています。
このオムライス街道のポイントは日高産トマトの更なるプッシュであり村内飲食店の活性化であり、数年のタームを設けた食のイベントであるといえます。
そして何よりもトマトを生産する方やオムライスを調理する方の人の力がこの取り組みの根幹になっています。
一昔前までの観光と言えば、その目的地にこれはと思える景観やモノがなければ成立しませんでした。
しかし近年ではエコツアーやグリーンツーリズムなど、地元住民の盲点になっている自然や環境や暮らしにスポットを当て、それを工夫して活かす取り組みによって観光資源を創り出すことが評価されるようになってきました。
個人的な考えですが、そもそも地球上すべてが観光地になりえると思います。それを観光地とそうでない場所に分別しているのは、人間の認識であり、その認識は時代とともに移り変わっていきます。
重要なことはその認識は外部からの働きかけで、あれこれと変えることができるし、ゼロから創り出すこともできるということです。
かつて屋久島に行ってつくづく私が思ったことは、『ありのままの自然に対してどのような観点・接し方・楽しみ方を提唱するか』、それこそが観光資源発掘の第一歩であり、それを踏まえているからこそウィルソン株や仁淀ブルーが成立しているのだと思います。
最後に忘備録的な意味で、印象に残った講師さんの言葉を紹介します。
おもてなしとは良い悪いではなく、有るか無いかです。