日高村の大滝山で追跡ハイキング

3月10日、風もなく快晴。

先日までの冬の寒さを忘れさせる麗らかな日和の中、護国寺の上の大滝山にて、村の教育委員会主催の追跡ハイキングが行われました。

村内の子ども達とその親御さん、そして運営スタッフの合わせて総勢20名弱で大滝山の春の息吹を満喫しました。

教育委員会の長尾さんが発案されたこの追跡ハイキングに、私も一か月前から企画と運営に携わらせていただきました。

『現状維持が必ずしも継続とは限らない。』
つまり、人が山に向き合い、考え、行動する。そして必要と思われる『手』を加えることでその地の自然を持続可能としていく。
そんな杣人(ソマビト)の自然観に感銘を受けた長尾さんの企画は、『子ども達の方から発見してもらう』という、あくまで我々大人が先に教えない、主体的な体験を提供するというコンセプトでした。

追跡ハイキングという名の通り、単なる散策やピクニックに陥らない、フォトビンゴやミッションが盛り込まれた、子ども達の方から「楽しみを掴み取ってやる!」という気持ちを興させる仕掛け。

スタッフはそれを随所に意識して、教えたい気持ちを敢えて抑えながら、子ども達に見つけさせ考えさせるというアクションを引き出す工夫に終始しました。

がしかし、「そこまで狙い通りに行くのだろうか?」という一抹の不安が正直ありましたが、私が担当した1年生1人・2年生3人計4名の名付けて『茂平チーム』では歩き始めて早々にその不安は払拭され、子ども達の好奇心に圧倒されるばかりでした。

数日前は悪天候の為やむなくの中止が危ぶまれましたが、いざ当日は最高の天気に恵まれ、些細なケガ等も一切なく、子ども達の満足感も感じられ、大成功という形でイベントを終えました。

心から、大滝山の全ての護法善神に感謝です。

以下、大量の画像で当日の『茂平チーム』の様子をご紹介します。(^^)/

スタッフは朝8時に総合運動公園の広場に集合。長尾さんから当日の変更点について説明を受け、最終確認を詰めます。
スタッフ用の地図。フォトビンゴの答えが乗っているので子ども達には㊙です。
修験道の忘れられた霊山でもある大滝山の特徴が活かされています。
茂平チームのテンションはアゲアゲ♪
子ども達のリーダーが持つ地図。初めてのコンパスの使い方に戸惑いながらも、これも勉強の一つ。
トイレも済ませ、いざ出発!
ワイワイガヤガヤと登り始めます♪
いきなり、大きな倒木に出会い。「なんか映画のトトロみたい~♪」と、子どもたち・・・。
最初のミッションが現れた!
多羅葉(手紙の葉っぱ)をゲット。
ホウキの木とも呼ばれるシュロの葉を発見。
大滝山を守る会の川瀬さんが綺麗に整備してくれている美しい木立の中を進みます。
ミッション以外にも子ども達なりにいろんな発見があるようです。
険しい箇所にはロープも張られています。
女の子だからって男の子には負けてません。
昔は綺麗な石畳の道だったようです。
大滝山のシンボルでもある巨石群が見えてきました。
エグザイルならぬヤマザイル(笑)、でも「疲れた~」と言って座り込むのも自由。(笑)
このあたりで時刻は11時過ぎ。「お弁当まだぁ〜?」の声がチラホラと聞こえてきます。
フォトビンゴとミッションも佳境に入りました。
ゴトゴト岩を発見!
子ども達が出発前から気になっていたゴトゴト岩。大人も加勢して揺らします。ゴトゴト鳴るので伝承に習えば皆んなと良い子のようです。
胎内くぐりと呼ばれている風穴にも難なく挑む子ども達。
出口に祀られた不動明王に「こんにちは〜!」と元気に挨拶していました。
お不動さんに元気を貰って、次のミッションを探します。
山姥の洞窟の下にある岩屋には火打石が転がっています。
カチカチカチカチ、一瞬のスパークに挑戦します。
金太郎の力石。子ども達に渡した資料では画像が少し横に引き伸ばされていて、これがUFOに見えていたそうです。子どもの想像力は豊かです。
遂に山頂に到着!石鎚神社の御前の祭壇が壊れているので、近い内になんとかしなければ・・・。
今日は最高の見晴らしでした。雪化粧の亀ケ森と石鎚さんが綺麗に見えました。
左の奥に離れて見えているのが石鎚山。中央の奥から右に、瓶ヶ森、伊予富士、寒風山、笹ヶ峰です。

 

お弁当も食べ終えて、子ども達にも景色に気を配る余裕が生まれてきました(笑)。けれども、「もうそれ以上前へ行かれんで!」と、大人たちはヒヤヒヤします。
伐採された松の枝を各々が持って、何故だか松ぼっくり祭りが始まったようです。
のんびりお昼休憩を取った後は、また元気に下山です。地元のガイドの方が育てているシイタケの栽培地を抜けてバイカオウレンの群生地を経由します。
まだちっちゃな手に小さなシイタケ・・・。
一部道なき道を下ります。前を歩くスタッフさんの足元をトレースしながらも、どういう足運びをすればより歩きやすいか?子ども達自身で考えながら下ります。
バイカオウレンの開花シーズンもそろそろ終わります。
来年も元気にこの地で咲き誇ってもらいたい・・・。

下山ルートは九頭集落に下りてきました。

そして子ども達は護国寺にトイレ休憩を兼ねて立ち寄ってくれました。

修験道の信仰の山である大滝山あっての護国寺、そして修験道の開祖である役行者のこと、そして実際に法螺貝の音を聞いてもらったり、少しだけ修験道と護国寺のPRをさせてもらいました。

スタート地点の総合運動公園に戻ってきました。竹串でメッセージを刻んだ多羅葉の葉っぱをガスコンロの上で炙ります。ついでにさっきゲットしたシイタケも炙ります(笑)。

さて、スタート地点に戻って来てから、追跡ハイキングの結果発表がありました。私が所属した茂平チームともうひとつのカエルチームで得点を競います。

両チームともミッションとフォトビンゴ共にコンプリートの素晴らしい成績だったのですが、最後の最後に『もやい結びの復習』というスペシャルステージのミッションが出され、茂平チームはここで差をつけられ惜敗を喫することになりました。

画像を撮り抜かったのですが、岩登りに挑戦の時に、ついでに水難事故等の時に役立つもやい結びのワークが設けられていたのでした。

また、今回の追跡ハイキングは『防災』という視点も含んでいて、山中で簡易トイレを設置して実際に使ってみようという試みもなされました。

イベント全体を振り返ると、なにより事故もなく終わったことが一番だと思います。

私自身、この追跡ハイキングであらためて学ぶことが多くあり、それは今後の護国寺の行事に活かしていきたいと切に思いました。

最後に、この企画を一から練って実行に移された長尾さんはじめ日高村教育委員会の方々、本当にお疲れ様でした。
このような形で大滝山に人が関わることが私の理想の第一歩でもありました。
たくさんの学びを有難うございました。

 


taichi
「信念が事実を創り出す」をモットーに、現代に生きた仏教を模索していきます。

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