ヨーガとシタールを同時に体験

以前このサイトで紹介させていただいた、清雲寺さんで開かれた『放光』というイベント

そのイベントに出演されていた村屋央(ムラヤテル)さんのワークに今回参加してきました。

村屋さんはヨーガの先生です。それもいわゆるエクササイズとしてのヨガにとどまらず、現在は土佐町の山奥で自身の生活の全ての面においてヨーガを実践されている、正にヨーガの行者でも在られます。

また村屋さんはシタール奏者としても秀でた演奏技術と感性をお持ちで、この日はヨーガの体験に続いて村屋さんのシタール演奏を聴く貴重な機会に恵まれました。

村屋さん自らハタヨーガの身体の動きを実演され、それに合わせてパートナーのヤチヨさんからの丁寧なレクチャーが入ります。

個人的に初めての経験だったのが鼻の両穴を交互に塞ぎながら行なう呼吸でした。

これは、ハタヨーガの『ハ』と『タ』を二元的に感じながら、同時にその二つのエネルギーのバランスをとることを目的としたものであるとのことでした。

『ハ』とは、右鼻からの呼吸によって交感神経や論理性や太陽に関連付けられる、つまり『陽』の側面。
『タ』とは、左鼻からの呼吸によって副交感神経や直感や月に関連付けられる、つまり『陰』の側面。

深く静かな呼吸によって、その二つのバランスを始めて意識したのですが、とても不思議な感覚でした。

また、ワークの中盤にはチャンティングと呼ばれる、全員で声高にマントラを合唱する体験もしました。

マントラとは仏教で言うところの真言になるわけですが、仏教の真言はあまり抑揚がなく暗い印象を感じる人も少なくないのですが、この日体験したマントラはそれとは対照的に、私にはとても懐かしく親しみを感じる音階に聞こえました。

繰り返し唱える内に、段々とテンポが速くなるのですが、それに合わせて思わず音楽的に『乗ってくる』状態になってしまいました。(笑)

でも実際、村屋さんの話によると、本場インドのリシケシでは「ここはライヴハウスか!?」と思えるほど熱狂的なチャンティングも多々あるようです。

区切り区切りでシャパーサナーという仰向けに寝るポーズで全身をリラックスさせる時間もとられていて、途中で身体が疲れてくるということは決してなく、いよいよ最後のシタール生演奏になりました。

参加者各々がリラックスした身体の状態でシタールを聴いていたのですが、ここで私は今までに無く不思議な体験をしました。

最初、シャパーサナーの状態で目を閉じて聴いていたのですが、気づいたら、私は澄んだ青い空の中にある太陽に照らされていました。

お陽様サンサン、という感じで真上の太陽を確かに見ていました。

文字では上手く伝わらないのですが、自分でそういうイメージをしたのでもなく、またそういうビジョンを見たのでもなく、正に現実に太陽の下に居ました。

でも不思議と暑いとか眩しいとかいう感じは少しもなく、ただ心地良い感覚で太陽を見つめていました。

次にはっと我に返り、自分が今シャパーサナーの状態で村屋さんのシタールを聴いているのだという認知が一瞬戻ってきたのですが、「まぁいいかぁ~・・・」というふうに思った途端意識は途絶え・・・、結局私は完全に寝てしまっていました。(笑)

ひょっとすると、最初に私が見た太陽もシャパーサナーの最中に見た白昼夢のようなものだったかもしれないのですが、繰り返しますが、自発的に想像したわけでもなくそれが見えたというのが、本当にとても不思議な体験でした。

次回、村屋さんのヨーガ教室の体験は高知市高須のサンピアセリーズで開かれます。

詳細は高新文化教室のサイトをお読みいただき、興味がお有りの方は是非参加してみて下さい。
http://kochi-sk.co.jp/bunka/shakoku/sunpia-yoga-kokyu201710/

村屋さんもヤチヨさんも、とても清らかでありながら包み込まれて行きそうな柔らかいオーラを放たれています。初めての方でも経験者の方でもきっと心地良く有意義な時間を体験できるはずです。


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「信念が事実を創り出す」をモットーに、現代に生きた仏教を模索していきます。

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