本山の聖護院へ

6日〜8日は護国寺の総本山である聖護院門跡へ出仕しておりました。

高知では『本山』と表記されていると、たまに『モトヤマ』と呼ばれます(笑)。
その訳は高知県の中北部に本山町(もとやまちょう)という町があることが大いに関係しているからだと思われます。
高知の人はよく「今日はモトヤマへ行っちょったで。」なんて言ったりしております。
うちの本堂の前には『本山修験宗』という宗派の名称を彫った石がありますが、以前その石を見たある檀家様から「モトヤマの修験宗て、本山町となんか関係あるんかえ?」と真剣に問われたこともありました。もちろん私はポーカーフェースで応対しましたが・・・。

まぁそれはさておき、去る7日、我が本山修験宗の総本山である聖護院門跡に於きまして大法要が行われました。
修験道の高祖である役行者(えんのぎょうじゃ)が大阪の箕面山天井ヶ岳から昇天した6月7日を聖日と定め、今年で1316年目の報恩大法要(高祖の遺徳を偲ぶ法要)となりました。
そして例年に亘り翌8日は宗会ということで、私も地方末寺の中では一番の若手ながら出席させていただき、力不足ながら副議長の役を務めさせていただきました。

今年の協議案件の大きな狙いは、『地方末寺の活動を紹介し、それぞれの評価すべき点や問題点を議論し合い共有し、その中から宗派全体の発展に活かせる何かを見出していく』というもので、私もその趣旨に則り、このホームページで紹介している幾つかの行事の実行についてプレゼンさせていただきました。
諸先輩の注目を我が身に集め、あたふたブルブルの緊張状態でしたが、内局若手の主事さんの補助を頂き、どうにかプレゼンの形にはなりました。
大変有難い事に管長猊下も会議の最後まで出席して下さり、積極的に議論に加わっていただけました。

ここで、敢えて私の本音の想いを述べておくと、
どんな行事をするかよりも、どんな僧侶になるか
あくまでも、それこそが本分であり常に見失ってはならない道であると私は考えます。
けれども同時に、宗内の情報交換の場でそれぞれの末寺が持つアイディアや手法を共有することは、宗派全体の発展に取り組む上で大変意義深いことであるとも思っています。
情報交換の中から参加者それぞれが自身の矜持と照らし合わせたうえでの取捨選択をしていけたら、この議論は今後も継続していくべきであると考えています。

話は逸れて、帰りの京都駅で眩暈を起してしまいました。
ここ数日、頭のギアは回転が上がらず、さらにアクセルべた踏みという状況でした(笑)。しばらくは頭を休めて、身体をつかって寺報の配布に取り掛かります!(^^)!


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「信念が事実を創り出す」をモットーに、現代に生きた仏教を模索していきます。

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