4月8日は山伏になります

最近は3~4時間ほどの時間ができると、大瀧山でシダ刈りを続けています。

この日も麗らかな春の昼下がり、地域おこし協力隊の中元さんと一緒に、ガサゴソ黙々と鎌を振ってきました。

現在、集中的にシダ刈りを進めている箇所は、鉄塔の広場の下の正に大瀧山公園と位置づけられた緩やかな斜面です。

画像では雑然としていますが、実際はこれでもAfterの状態でして・・・。もうすぐ木々のつぼみ達が開き始めます。

そこへ蔓延った優に2mは超える背丈のシダ群を、胞子によるクシャミに身を震わせながらも、着々と駆逐しております。

このシダ群を刈り取ることで、大瀧山公園と銘を打つに相応しい景観が蘇り、さらにこれからの時期に山頂を彩るツツジの花々を、より一層美しく引き立てます。

このシダ刈りの作業こそ、目下大瀧山整備の主柱とも言える作業でして、それはそれは地味なものであり、また全身をダイナミックに使う作業なのです。

田舎の草刈りと言えば、当たり前に混合油で動くエンジン駆動の刈り払い機(草刈り機)を駆使するのが当たり前なのですが、こと大瀧山のシダ刈り(藪刈り)に関しては、専ら鎌とノコギリが主戦力となります。

現在シダが生い茂った箇所は、とてつもない高さのシダが密集して雑木やツツジにまとわりついているという状況です。

そこに、安易に刈り払い機で分け入ろうとしても、シダが絡まり作業の能率はあがりません。

大瀧山での刈り払い機の出番は、シダ群を駆逐した後、どうしても残ってしまうピンピンとした茎の部分や春先から芽吹いてくる新芽などを、地面とフラットに刈り取ってやる時です。

現在は、ひたすらに鎌とノコギリだけを使い、音は静かでも鼻息は荒く、確実に日々シダ群を駆逐しております。

予定では4月8日までに刈り払い機をあて、登山者の方が安心して散策できる状態に仕上げる予定です。

放棄された杉林のなかも、時間帯によっては良い感じの光が当たっています。

そう、その4月8日と言えば降誕会。
つまり、お釈迦様の誕生日なわけでして、全国の寺院では宗派を問わず、『花祭り』と題されたお釈迦様の降誕を祝う行事が開かれております。

実はその来る4月8日に、昨年の10月30日に催しました『住職と大瀧山に登る日』でガイドを務めていただいた川瀬卿宥さん主催による大瀧山を歩く会が予定されており、その中で私は修験道についての解説を請われております。

その為、降誕会の4月8日ではありますが、当日の私は山伏の姿となって、修験道の先達の役を務めさせていただきます。

川瀬さんは日高村の仙人とも言われるほど、風貌だけではなく、そのお人柄まで本当に穏やかで且つ精気が漲っておられます。

流行りの横文字や難しい言葉は使われず、知識よりもワンダーに重きを置いて、親しみやすい解説をして下さります。

自分で歩き、自分で触れる。そして自分で感じる。そこにはいろんな里山の顔があります。

4月8日(土曜日)は是非、日高村の大瀧山にて自然の中からお釈迦様の説法を聴いてみませんか?

当日は山を歩く格好で、各自水分とお弁当をご持参下さい。

出発場所は護国寺ではなく、総合運動公園の大瀧山登山口です。

予定時間は9時出発の15時解散。雨天の場合は中止です。

お申し込みは3日前(4月5日)までに、護国寺にお知らせください。

里山の楽しさを満喫できますよ。(^^)/

0889-24-7244 (護国寺)

何気ない自然の中に、何気なくない仏性が宿っています。

 


taichi
「信念が事実を創り出す」をモットーに、現代に生きた仏教を模索していきます。

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