2月25日は旧暦の1月18日。今年のこの日は今年最初の観音さまの縁日になります。
そういう訳で、毎年御用命を頂く日高村大花地区の観音堂へお参りに行って来ました。
前回紹介したバクチの木の親(親?)のことを尋ねてみるも、残念ながら皆さんご存知ありませんでした。
秋にはたくさんの実を落とす銀杏の大木がお堂を守るようにしてそびえ立っています。
大花地区の皆さんは大変信心深く、鎮守の社、山の神様、そしてこの観音堂を大事に守ってこられました。
近年老朽化が進んでいた尊像とお堂を、集落の皆さんで協力して修復されました。お堂の中には本尊聖観世音菩薩をはじめ不動明王、蔵王権現、その他不詳の石塔が祀られています。
現在この大花地区には15名程の方々しか住まわれておらず、完全な限界集落になっています。
私がまだ保育園児の頃、先代の祖父に連れられこの縁日に参加しました。時は流れて多くの方が鬼籍に入り、若者は集落を出て、かつての保育園児はもう31歳になりました。
現在立派な空き家の目立つ大花地区ですが、この観音堂にお参りさせてもらう身として、何かできることはないかと考えております。また、この観音堂だけではなく、無住の寺社仏閣や祠などを廃らせること無く、また宗教の形式にとらわれない心の拠り所として地域の力で継承していけたら・・・。
大花の天辺から、清流仁淀川と産廃施設を眺めながら・・・念彼観音力。