謎の帯電

12月に入り気温がかなり下がりました。

本来これが普通の冬の寒さだとわかってはいるのですが、この過去数年の暖冬に慣れてしまっているせいか、特に今年の冬の寒さは身にこたえます。

大霜を被る南天の実。今年は良く実っています。

そんな寒さが原因なのか、私が普段メインで使っているパソコンが壊れました。

先日仕上がった寺報に同封する護国寺特制の不動明王の御札、それを配送する為の作業の詰めに無くてはならないパソコンが起動しないとあって、私はかなり焦りました。

全て地元の手漉き和紙を使った手作りの御札です。

実はその前日の晩に電源を入れっぱなしのまま、深夜の作業に起きてこられずそのまま朝を迎えてしまい、午前4時に省エネ状態になっていたパソコンの前に座り、マウスを動かすも、いつもならここですぐにマザーボードのファンの回転数が上がりディスプレイも明るく反応するのですが、この時は何の反応も無いまま。

「まぁまぁ、こんな時はいったん電源を落として暫くすればまた元通り復活するはず・・・。」

と余裕で思いきや、それを試したところ今までにない異常な感じが・・・。

電源ボタンを押すと、電気は通りCPUファンも回り始めるもののすぐにシュワ~ンと止まってしまい、また回り始めては止まるという動作を延々と繰り返すだけでBIOSすら起動せず、もしやOSを入れているSSDに不具合が発生したのでは!?、と気持ちはやきもきする一方で、朝の4時過ぎという時間帯に誰某と助け船を求める訳にもいかず、ただただ似たような症状のトラブルを検索しつつ指を咥えて日が昇るのを待ちました。

7時を過ぎて、コンピューターに精通した行者さんに連絡を取ると、電源周りが怪しいとの見立てを頂き、ひとまずデータの破損はなさそうなことが解り一安心。

暫くして、ATXのタワーケースを抱きかかえ首には電源ケーブルをぶら下げ、急ぎ足で地元のPCショップに10時の開店に合わせて飛び込む私なのでした。

しかし、運悪く店のエントランスには『ただいま2時間ほど出張中』とのこと。

そこに併記されていた急用の場合の携帯番号へすぐさま繋ぎ、こちらの状況を伝えると出張先へ運転中にも関わらずとても親切に対応して下さいました。(パソコン修理 スマホドック24 高知はりまや町店さん

けれども2時間という時間が待てなかった私は、このショップには気の毒でしたが別のお店(PC DEPOT 土佐道路店さん)に直行してしまいました。

診断時間を経て3時間後、再びショップを訪れてスタッフさんから告げられた結果はなんと・・・、

「どこも異常ありませんでしたよ~(^^)/」

という予想だにしないものでした。

それも普通に一回で起動して、動作も全く問題なかったとのこと。

しかも故障の修理ではなかったので、何と料金も無料とのこと。

年末の大売り出しの時期、PCデポのスタッフさんには要らぬ手間を取らせてしまい申し訳なかったですが、お詫びにダスターとバックアップ用のUSBメモリを購入して、すぐさま家に引き返しました。

私個人の見立てとしては、ファンに埃が詰まっての誤作動を予想していましたので、この機会に先程購入したダスターを使ってマザーボートの埃払いをすることにしました。

案の定ケースの内部は埃だらけで、各種ファンは非常に掃除しがいのある状態。
静電気を起さないよう細心の注意をはかりながら野外で埃を吹き飛ばしていきました。

お見苦しいですが、掃除する前の画像です。
3年分の埃が払われて、スッキリしました。(^^)/
この薄っぺらい物体にSSD(128G)とHD(1T)が一体化されています。そりぁスマホの性能が上がるわけです。

ついでにパソコンを置いている机周りの掃除もして配線をし直し、ドキドキしながら電源を入れると、いつものように普段の見慣れた起動画面になりました。

結局、原因は謎の帯電であろうとのこと・・・。

昨日の晩から朝方にかけての急激な冷え込みが関係していたのでしょうか・・・?
この日の朝はバリバリの大霜が降りていました。

帯電によるPCのトラブルは私の経験上初めての事でしたので、何とも腑に落ちない感じです。

電源ケーブルは壁のコンセントに直で挿していますが、やはりアースを通していないのは大事なパソコンを使う上ではNGなのかもしれません。

配布作業が大詰めの最中、思わぬドタバタに見舞われましたが、パソコンの内部とその周辺を一足先に大掃除できたとプラスに考えて、今はとても安堵の気持ちに包まれています。

しかし、普段あれこれと悟ったような事を出しゃばっている私ですが、パソコン一つ動かなくなるだけで、心が動顛してしまっていたことにかなり反省しています。(笑)

機械を使いこなしているつもりが、いつしか機械に囚われてしまっていることにつくづく思い至りました。m(__)m


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「信念が事実を創り出す」をモットーに、現代に生きた仏教を模索していきます。

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