30日に予定している『住職と大瀧山に登る日』が近づいています。
この日は通称『山姥の洞窟』へのアプローチをつけるため、中腹のゴロゴロ道から東へそれた林の中で、またしてもシダとの格闘ということで午前はつぶれてしまいました。
それでもこの日のシダは割となだらかな場所にあり、間隔も適度に空いていたので比較的刈りやすく、また背丈も長いものでも膝上ぐらいでしたので、サクサクと刈払い機を動かすことができて作業自体は捗りました。
しかし、山に於いての私の作業のネックとなっているのが、チップソーの凄まじい消耗です。
原因は、草刈りの腕が半人前というのも確かに否めませんが、私のささやかなポリシーとしての、中途半端な高さでしかも角度をつけての伐採は極力避けたいという拘りにあります。
その理由は何と言っても、誰かがそこで転倒した時にその鋭角な切り口は凶器となるからです。それに、鋭角に切られた樹々は正に殺伐とした印象を与えます。斜面の土の崩落を防ぐため等、例外的に敢えて生かしたまま剪定する場合もありますが、なるべく然るべき場所では地面とフラットに刈っていきます。
つまり私の場合、刈払い機は地面にほぼ接地した状態で使っていますので、思わぬ所に飛び出た石でチップの刃をかなり痛めます。
そういう訳で、私にとっては新品の替え刃を使う時がささやかな楽しみなのですが、この日はまだ使いかけの刃を文字通り振り回していました。(笑)
と言っても、刈払い機の恐さは重々承知のうえです。
キックバックと言われる予期せぬ刃の撥ね返りによって、ベテランの方でも重症のケガを負うことが多々あることは私もよく知っています。
然しながら、ついついシダが絡まったりしてしまうと、力に頼って刈払い機を左右に大きく振ってしまうことがあります。
「これには日頃気をつけないと!」と、この記事を書きながら自分に言い聞かせています。
お昼を過ぎてこの日の午後は、『山姥の洞窟』からさらに東の、巨石の下を周りながら鉄塔がある広場へと続く急勾配の獣道で、所々にある難所にロープを張る作業を行いました。
予定ではもっと画像を撮るつもりでいたのですが、自分の中にある完成予想図を現実のものとするべく、慣れないロープワークにあたふたしながら没頭しているうちに、下山の時間が迫っていました。(笑)
やむなく残り一か所にロープを張れずに下山となりましたが、私の予定ではあと丸1日の作業で、30日の行事には何とか間に合いそうです。
話は余談で草刈りの事に戻りますが、藪の無い都会で生活なさっている方にはイメージし難いと思いますが、実は草刈りはいろいろと奥が深いんです。
例えば、シルバー人材派遣なんかでも、人によって草刈りの出来にグレードがあるらしく、施主さんもそれを心得ていて、腕の評判が知れ渡っている人は大変な人気だそうです。
特に彼岸前や梅雨後などの草刈りシーズンには指名してもなかなかすぐ来てはくれないそうです。(笑)
そんなたかが草刈りひとつでも、村の盛り場では酒の肴にあがるらしく、それも自然溢れる田舎ならではのおおらかな暮らしと言えるでしょう・・・。
P.S.お昼に参加問い合わせのお電話を頂き、午後は俄然やる気が上がりました。
いまのところ、珍しく男子率が高いです。(笑)