護国寺の御札は仁淀川の和紙

「持ち上がるけど、持っていない。」 まるで、禅問答のやり取りにでてきそうなコメントですが、当寺の御札の紙を制作して下さっている紙漉職人田村寛さんの言葉です。 舟と呼ばれる浴槽のような大きな木の枠の中に満たされた仁淀川の伏流水。そこへ和紙の原料となるミツマタやコウゾの木皮の繊維が、糊替わりとなるトロロアオイの粘り気に助けられ、清らかな水と満遍なく交じり合ってい... 続きを読む

地方寺院はハブになれるか

三が日も終わり、お正月の緩やかな雰囲気が少しずつ遠のいてきましたが、今日は以前の寺報で取材させていただいた檀家様のイチゴのハウスにまたしてもお邪魔してきました。 毎年お正月返上で収穫に追われるとのことでしたが、確かに世間にはお正月の雰囲気とは縁が遠いお仕事をなさっている方もたくさんおられるのだと、しみじみと想いをはせる次第です。 さて、今回も少々長文になろう... 続きを読む

春光楽楽

御陰様で当寺は無事平成29年を迎えることができました。 檀家様各位はもとより、近隣遠方御縁に与っている皆様方のご厚情に深く感謝いたします。 本年も、一地方寺院である護国寺の挑戦を続けて行くべく、もう既にあちこちへの導火線には火がついております。 また、少数ではありますが、この拙いホームページを日頃気にかけて下さっているとの檀家様からのお声を頂きました。 さら... 続きを読む

半端ない護国寺のスス落とし

↑・・・はい。にも関わらず、ご覧の有様の私なのですが、いよいよ年末の大掃除は佳境です。 護国寺では毎月28日の午前9時と午後3時に護摩を焚いております。 檀信徒皆様の息災はもとより、門跡寺院末寺の務めである今上天皇御願円満さらには世界平和まで、参拝者の有無に関わらず、毎月修法しております。 平成22年12月の本堂再建より今日までの回数を数えると、早や150... 続きを読む

坊主が語るキリスト教

この記事を書いている時ちょうどクリスマス直前ということで、敢えてキリスト教について出しゃばってみたいと思います。 多分、このサイトをご覧になる方は、当寺の檀家様はもとより私のフェイスブック繫がりの方か或いは地方寺院の行く末に興味があられる奇特な方か、いずれにせよ仏教サイドの方がほとんどのはずです。 ということは、京都の某私立大学の神学部を出られた方や東京の某... 続きを読む