自身の健康

この日の護摩には午前6名、午後は猫1匹。(笑)
ここ数日はスカッと晴れた日が無く、日中の気温は涼しいとは言えず、一瞬季節が夏に向かっているかのような、まるで梅雨時分にいるかのような、そんなよくある錯覚を起こします。

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ここ3ヵ月の護摩は、ちょうど葬儀が入ったり、法事の予定があったりで、私はヨガに参加できていませんでした。
この日は久しぶりに参加して、最後のシャバーサナ(ヨガで言うところの屍のポーズ。)までリラックスさせてもらいました。

ヨガの内容は基本中の基本で、しかも自分の血流が良くなっている事をリアルタイムに実感できる初心者向けのヨガです。身体が堅い人、椅子が欠かせない人、もちろん初心者の方でも気軽に体験できる内容になっています。

特に足の5本の指を開いたり、その甲にある太衝というツボを刺激したりするのは、すぐにそのフィードバックを感じることができます。

この日久しぶりに参加した私の感想は、体重が5kg増えていることもあってか(笑)、自分の可動領域が狭まっていることがありありと実感できて、すぐさま股関節のストレッチを無理やり挟み込みましたが時既に遅しで、『ヨーガの基本はケガをしないこと!』というヨガの先生の言葉をパッと思い出したこともあって、すぐに諦めてしまいました。

本来の身体がある程度柔らかく、加えて、脳がそれなりの深い動きを覚えているので、少し物足りないもどかしさを感じてしまいましたが、やはり普段からのストレッチ(特に股関節)は大事であることを改めて実感しました。

僧侶にとっては、正座の機会が多いという事で、もちろん足首の柔らかさは当然ですが、とくに坐禅を修する僧侶にとっては股関節の柔らかさは不可欠ではないでしょうか。
私のように、時折にわか坐禅をする愚僧でも、股関節の状態が良い時の坐禅はそうでない時に比べて時間も長くできて、またその入り方も断然深いことがわかります。

ついでに言うと、内臓の特に腸の状態はかなり重要で、そこが優れないと背中の下の方の筋肉がそれをカバーしようとして、10分もすれば背筋が曲がってきます。(体験談)
ヨガは身体と精神を結びつけることを言いますが、正にその通りで、ストレス過多で精神に負担をかけ、それを荒れた食生活で紛らわそうとしても、やはり身体は誤魔化すことができず、それはヨガや坐禅をしてみるとすぐにわかります。

毎月28日は、日頃乱れて散り散りになりがちな精神と身体を、前者は護摩によって後者はヨガによって少しでも結び付け、同時にそれらを調えるきっかけになる日でありたいと思います。

また気功で言うところの『養生功』に学び、修法者である私自身の健康が先ずは第一であると、自らに戒めながら毎月の28日、この里に護摩の白煙を上げていこうと思います。

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taichi
「信念が事実を創り出す」をモットーに、現代に生きた仏教を模索していきます。

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