龍石神社の夏祭り

護国寺のある日高村、中でも加茂地区(日高村と佐川町にまたがる地域)では毎年この時期は夏祭りが盛んです。

車で国道33号線を高知市内から松山へ向けて約40分、村の駅ひだかを過ぎて少し行くと、レストラン高知が左手にあります。

国道33号線を東に向けて撮影。画面左手に見える幡を30m程過ぎた左手に、奇岩を祀った祠があります。

そのレストラン高知から200m程手前に、注意していないと見落としてしまいそうな祠(ほこら)が道路沿い北側にあります。

高知では有名な話ですが、レストラン高知は現代企業社のレストランとしての出店第一号店でして、私が生まれる前の1971年から営業を続けています。

近年は、そこの一押しメニューである南国土佐のオムライスが、カゴメ主催のオムライススタジアム全国大会2015にて準グランプリを勝ち取りました。

話が逸れましたが、そのレストラン高知のメニューに『龍石御膳』という定食セットがあるほど、地元では龍石神社は親しまれています。

今年の注連縄は護国寺のある九頭集落の方々が担当で作りました。
参道の両脇には加茂小学校の生徒たちが描いた龍の絵の提灯が奉納されています。
夏祭りの装いに似合った明るい雰囲気ですね。
毎年、出店に行く前にお参りを済ませます。

いわれには、かつて土佐の国を平定に向けて奮闘していた長宗我部元親が、この場所で天に昇る龍の姿をした奇岩を見つけ、それにインスピレーションを受けて戦勝祈願をし、無事平定した暁には龍石の神として祀ることを約束したとあります。

そして約束どおり社殿が建てられ、大和国龍田神社の分霊を祀り、御祭神は志那都比古神(シナツヒコノカミ)と志那都比売神(シナツヒメノカミ)です。

そもそも、護国寺の昔の名称は龍田寺でした。
そこから護国寺のある九頭集落の九頭という名前も、もとは九頭龍神から来ているのではないか?
と、勝手に推測して見たりして、この地域と龍の関係についていろいろとロマンが広がります。

そして、この神社の夏祭りの特色は、何といっても打ち上げ花火です。
それもこの花火は地元の加茂消防分団の方々が地域を一軒一軒回って下さり、有志の方々から集めた資金をもとに打ち上げられています。

その他にも子ども達が喜ぶ輪投げなどのゲーム、飲食物の販売などが活気よく開かれています。

近年では、一部ではありますが同じ県内でありながらも、消防団の活動に対しての理解が乏しい地域もあると聞きます。

よそではそんな話がありながらも、日高村住民の消防団に対しての信頼はすこぶる高く、実際数年に一度あるかないかの集中豪雨の時には消防団に皆がお世話になっています。

私にはこの夏初めて見る打ち上げ花火でした。

龍石神社の夏祭りがこれからも末永く存続できるよう、私も地域住民の一人として関わりを増やしていきたいです。


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「信念が事実を創り出す」をモットーに、現代に生きた仏教を模索していきます。

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