護国寺は京都にある聖護院の末寺です

(↑の画像は護国寺ではなく総本山聖護院門跡での護摩の様子です。)

ここの固定ページにも記載していますが、護国寺は本山修験宗(ホンザンシュゲンシュウ)の末寺です。
そしてその総本山は聖護院門跡(ショウゴインモンゼキ)という京都左京区にある寺院です。
私もそこで2年間修行をさせてもらいました。

聖護院と言えば、『聖護院大根』、『聖護院八ッ橋』が全国的に有名です。
大根の方は、江戸時代まで聖護院が有していた広大な寺領の中で栽培されていたことからその名が付いています。
また八ッ橋もこの地が発祥ということから、聖護院の山門を出て徒歩1分の場所に、道を挟んで西尾八ッ橋と聖護院八ッ橋の総本店がそれぞれ味を競って暖簾を守っています。

しかしながら、聖護院はその字の如く、聖を護る院。
聖とは天皇、つまり天皇の御安穏を修験道の祈りの力で御守りさせていただく為の寺です。
その歴史的背景から、明治まで境内の一般公開はされておりませんでしたが、近年は京都随一の山伏の寺としてどなたでも拝観が可能です。
また寺の敷地の半分を占める御殿荘は中庭の美しい旅館として修学旅行生にも人気です。

そんな護国寺の総本山聖護院にて、9月10日より狩野派障壁画130面をはじめとする特別公開が始まります!
リンク 聖護院特別公開のご案内
もしこのページをご覧になっている近畿・関西の方、あるいは近頃『そうだ、京都に行こう。』という心持になられている方、是非、聖護院にお立ち寄り下さい!

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毎月28日に行われる聖護院本堂での護摩  詳細は聖護院にお問い合わせ下さい

加えて、聖護院では毎月の28日の午前と午後、本堂内に於いて護国寺と同じく柱源護摩が焚かれております。
是非こちらも合わせて御参拝なされると、素晴らしい仏縁成就が叶うかと思われます。

聖護院にお勤めの僧侶の方々は皆さんとても親切に応対して下さります。事前に拝観の予約を入れていただければ、1時間以上かけて僧侶が法話しながら院内を案内してくれます。
そういった拝観のスタイルは、近年こそ多くの観光寺院が取り入れるようになりましたが、聖護院は古くからそのスタイルを実践し、参拝者と僧侶が親しく仏縁を結べる距離感を大事にしています。

寺社仏閣は上から押さえつけられる権威の対象ではなく、まずリラックスを得て、神仏の素晴らしさに感動し、そこから万物への感謝を呼び起こすための場所です。
どうか肩の力を抜いてお参りください。そうすればきっと不動明王の憤怒の御顔もまた違った趣を以って見えるはずです・・・。

南無


taichi
「信念が事実を創り出す」をモットーに、現代に生きた仏教を模索していきます。

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