大滝山から猿田へ

当日8時50分に大滝山登山口(運動公園側)に佇む私・・・。

時計が9時をまわっても人は私しか居ません。

あ、と思って自宅に電話を入れると、案の定、川瀬さんは護国寺側の登山口に来てくれていました。
もちろんお独りで。

上の画像の天気予報通り、パサパサとすでに雨は降っています・・・。

そんな訳で、この日の『じねんのひと塾』はたったの2人、川瀬さんと私だけで雨の大滝山を満喫してきました。

2人だけということもあり、弁当を食べたら下山しようかと思っていましたが、2人のテンションが昂じて、猿田の奥の牧場跡を見に行くことになりました。

猿田の奥に牧場があったなんて、私も生まれて初めて知りました。

以下、時間軸に沿って大量の画像を載せておりますので、興味の有られる方はお付き合い下さい。(^^)/

歩き始めてすぐに巨大なワラビを発見。恵の雨は植物をぐんぐんと成長させます。
この時期の大滝山で雨の日に必ず出会えるのが、小さなサワガニです。
左のハサミが大きいカニ
右が大きいカニ
幼虫を探す川瀬さん。ありふれた朽木の中にも秘められたワンダーがあります。
こんな日は苔たちにとっては胞子を広げる絶好の機会。
名前を聞き抜かったのですが、珍しいキノコだそうです。
霧がたちこめた大岩の下は、いつも以上に幽玄な世界です。
トサミツバツツジ
名前のとおり葉は3つになっています。
眼下に広がる岩目地の里は霧につつまれています。
田んぼではもうすぐ田植えが始まります。
綺麗な若葉のゴンズイ。川瀬さんによるとゴンズイには毒があるそうです。
雄ツツジは一部で満開のものもありますが、4月の下旬が見頃でしょうか。
護摩壇の手前にある石碑
先々代住職の山岡晃英氏の発起によって昭和6年に建てられています。
護摩壇の前に活き活きと芽吹いたゼンマイ。ワラビと同じように食べれます。
気づかないと踏んずけてしまいそうな、小さな白いスミレ。
ハクビシンの糞ではないかとのこと。
山頂手前の最後の階段。
貴重なカヤ蘭を発見。もし見つけてもそっとしておいてあげてください。
雨が染み込んでいく大岩・・・。大岩も生きているのです。
今日はちゃんと水が流れ落ちている五郎が滝を上から撮影。画像では伝わっていませんが、かなりの高さがあります。
タンナロと呼ばれる棚田の奥には猫の目草が広がっていました。
どこが猫の目に似ているのかさっぱりわかりません。
アオキ。火傷や腫物に効く薬になるそうです。
ラーメンによくトッピングされているキクラゲ。
イノシシの糞だそうです。うん、力強い。
参加者が私だけということで、活き活きと自分のペースで歩む川瀬さん。猿田の奥へ繫がる道を凄いスピードで下っていきます。(かなりきつい傾斜です)
自然にできた山水の流れ道。この水が日下川に流れ込み、日高村の田んぼに豊穣をもたらします。
まだ蔓になる前の草の状態のアケビ。
ただのシダの新芽に見えますがキンモウワラビです。
砂浜に生育することが多いナミキソウ。紫の花の部分が日本画で描かれる波に似ていることから名前がついたそうです。
猿田の奥の棚畑。綺麗な小川が流れています。
少し猿田洞の方向に下ると、右手に長いつづら折りの登り道があります。
これはアオキの花。
そしてアオキの実。成長段階の違うアオキが里山には混在しています。
ムサシアブミ。茎が独特な形状ですので、一目でわかります。
ユキモチソウ。これからの季節、大滝山でもたくさん見られます。
イノシシを閉じ込める為の罠を兼ねた檻。おが屑がエサとして撒かれています。
朝鮮人参に対しての和人参。私には普通の雑草と全く違いが判りません。
背景と同化していてちょっと解りずらいのですが、小さな膨らみを持った根っこ、ここを食べると強壮剤になるそうです。ツリガネニンジンが学名だそうです。
ネズミモチの若木。皮をすり潰すとモチのような粘着力があるそうで、昔は小鳥を捕まえる時に用いられたそうです。
アケボノ草
牧場跡に近づくと、石灰岩が露出した小カルストのような風景でした。
水の浸食を受けやすい石灰岩は複雑な形をしています。
画像中央やや左に見えるのが、かつての牧場の柵の杭だそうです。今はもう牧場の面影はまったくありません。
イノシシのヌタ場(お風呂)。
里山はどこを歩いてみても、この国土調査の境界杭があります。日本国の税収というシステムの巨大さを、改めて思い知らされます。
帰ってきて google earth を使って調べたおおまかな行程です。
9時から15時まで、植物に見とれながら止まりとまりして歩いて約6.5kmの行程でした。

雨の中を歩いていましたが、思ったほどズブ濡れにはなりませんでした。やはり樹木のお陰様ということでしょうか。

最後になりましたが、一つワクワクする発見がありました!

正確には、川瀬さんが既に発見していたのですが、とある場所に謎の風穴を見つけました!
内部はかなり奥が深そうです。
ひょっとすると第二の猿田洞のような神秘の世界が待ち受けているかも・・・いないかも・・・。

今度仲間を誘って探検します。(^^)/

 

 


taichi
「信念が事実を創り出す」をモットーに、現代に生きた仏教を模索していきます。

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