手漉き和紙を生む畑

早いもので、私にとってはもう年末の仕事に取り組まなければならない季節になりました。 いや、こういう事を憚らず公言してしまうという個人個人の些細な発言がきっと、世の中を忙しくさせてしまう一因でもあるのでしょう。 でも私にとっては現実のことである訳で、今年も粛々と、心を込めて、来年の御札の制作に取り掛かるべく、御札の和紙を漉いてもらっている田村寛さんにお会いして... 続きを読む

冨嶽両界峯入修行記(後編)

3日目 修験者として僕の経験値の浅さは既に述べた通りだが、標高に関して今までの自己記録は、高知県と愛媛県を跨ぐ西日本の最高峰である石鎚山の1982mだ。 雲海荘の海抜は約2500m、しかもそこで一晩泊まる。 聖護院での大峰奥駈修行では、その行程の3日目に泊まる弥山(標高1895m)の夜がかなり寒いということを経験している。 しかし今回の富士山はそれよりも時期... 続きを読む

冨嶽両界峯入修行記(前編)

~始めに~ この修行記は、平成29年10月6日から9日にかけて行われた大和修験會による冨嶽両界峯入修行と銘打たれた、海抜0メートルから富士山の頂上に登り、そして山梨県の精進湖へと出る修行に参加した私が書く、あくまで個人的な感想文です。 大和修験會とは、宮崎県都城市に御座す龍禪院のご住職であられる宮元隆誠氏が会長を務められていて、修験道の修行として富士山へ登拝... 続きを読む

修行をさせていただく

富士山両界峯入修行の全行程を終え、私は今新幹線で高知に向けての帰路に着いています。 1日目は結構な雨の中ずぶ濡れになりながら宿に入りましたが、2日目以降は天気がどんどん好転し、3日目の富士山頂では晴れ渡った青空の下、パノラマの雲海を眺めながら同行一同が無事登頂できた喜びを分かち合いました。 続いて吉田ルートを通っての4日目は、紅葉に彩られた山林を下りながら... 続きを読む

いざ、富士の峯へ

いよいよ明日から4日間、富士山での修行が始まります。 昨日の深夜にようやっと荷造りを終え、今は高知駅のホームでこれを書いています。 今日は岡山までディーゼルの特急列車で、岡山から富士宮の新富士駅まで新幹線を乗り継いで、参加者の皆さんと一緒に前泊するビジネスホテルを目指します。 3日前に地下足袋と法螺貝を洗いました。 今回の富士山では、リーダーの大先輩から... 続きを読む